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【会員リレートーク】 014 - 料理研究家 高橋敏江さん

2009年12月07日

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お料理の仕事をしている高橋敏江です。
食の学校のセミナーや産地研修等には時間の許す限り参加しています。
おかげ様で多くの生産者の方々と知り合うことができ、全国あちらこちらに行く事が出来ました。
ご指名を受けた出雲の別所かまぼこ・竹並社長のところへも産地研修や会員大会で何度かお伺いしています。
(いまだに出雲大社のご利益は未確認です・・・(泣))
竹並さんは、いつも元気で親分肌、そしてとても細やかな方。“まっとうな蒲鉾”をつくる真摯な職人さんです。
ご縁があり昨年は大阪での“おでん種”のデモンストレーションにお誘いいただきお手伝いをしました。
どんな人がどんな気持ちでつくっているのかを知ることができる事は、料理をしている私にとって大きな宝物になっています。

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休日は仕事を離れ山登り・卓球・体操に勤しんでいます。
心身ともに健康であるために、よく体を動かし、年齢・職業に関係なく多くの友人と付き合って美味しいものを食べ会話を楽しんでいます。
いつも高~くアンテナを立てて、ひっかかったものには興味を持てる、元気で
行動力のあるおばさんを目指しています(笑)。

地域での料理教室のほか、サマーキャンプやスキーキャンプでのお料理もしています。         
              
最近は大木代吉さん(福島)の料理酒を使ったお料理の研究をしています。
ご存知の方も多いと思いますが、大木さんの料理酒は一度使ったら手離せなくなります。煮物は素材の持ち味が引き立ち、焼き物は風味が増します。味の浸透もよくします。多くの方に、この料理酒の素晴らしさを知っていただきたいと微力ながら私の料理を通して少しでもお役に立てたならと考えています。

最後に料理酒を使ったお料理を御紹介して私のリレートークを終ります。

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次は、3児のお父さんには見えない(株)コスモ食品の服部さん(しんちゃん)にお願いします。

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投稿者: 食の学校 日時: 2009年12月07日 10:17 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

【セミナー・イベント】 新春セミナーのご案内

2009年12月08日

食の学校では、1月に下記の通り新春セミナーを開催いたします。皆様お誘い合わせの上、ご参加ください。

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「鉄が地球温暖化を防ぐ」
    ~鉄の力で磯焼けした海が蘇る!!

講師:畠山重篤さん  牡蠣養殖家
「森は海の恋人」というキャッチフレーズは今や世界の環境問題をリードする合言葉となりました。
植樹運動を続けて21年。畠山重篤さんが、その活動の中から得た確信は「森と海」を結びつける鍵は『鉄』の存在だという視点です。世界中で起きている環境破壊、森や海を蘇生させる「鉄の力」とそのメカニズムを具体例を挙げて解き明かしてくれます。

◆日 時 : 1月15日(金) 13:30~16:30
◆場 所 : 中央会館(銀座ブロッサム) 7F ⇒ 地図はこちら

【プロフィール】
1943年中国生まれ。高校卒業後、牡蠣、帆立の養殖に従事。     
家業のかたわら「森は海の恋人」をキャッチフレーズに、
気仙沼港に注ぐ大川上流の室根川へ植樹運動を始める。
同運動において、朝日森林文化賞(平成6年)、
「みどりの日」自然環境功労者国務大臣環境庁長官表彰(平成11年)、
緑化推進運動功労者内閣総理大臣表彰(平成15年)を受賞。
著書に「森は海の恋人」(北斗出版)「リアスの海辺から」(文藝春秋)
「漁師さんの森づくり」(講談社)「鉄が地球温暖化を防ぐ」(文藝春秋)
「日本〈汽水〉紀行」(文藝春秋)は第52回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。

◆お申込方法
参加ご希望の方は事務局までお問い合わせください。
TEL: 03-6807-0713
arai@shokunogakkou.com

投稿者: 食の学校 日時: 2009年12月08日 17:24 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

【会員ニュース】 毛利農園便り VOL2

2009年12月21日

最近ではすっかり早寝・早起きになり、セミナーへのお誘いをしても「雨が降ったら行きま~す!」というお返事の毛利さん。すっかり晴耕雨読の生活のようです。

そんな品行方正?な毛利さんからお便りが届きました。

 

『芝山町の菱田で畑仕事を始めて約一年が過ぎました。
例年は、ホノルルマラソンを目差して最後の調整をしている頃ですが
今年からは畑仕事で長期間休みが取れませんのでハワイは諦めました。
現在は毎日鍬や鋤を使って一万個のニンニクを一つ一つ心をこめて植えている最中です。
ようやく6000個が終わるところです。
昨年は1000個でしたので10倍です。
それはそれは大変ですが最初に植えたニンニクが芽吹いているのをニコニコしながら眺めて頑張っています。
無農薬・無肥料で作るニンニクは美しいですよ。
来年の6月後半頃収穫です。
本日は、農家の納屋をお借りして厨房を設置しました。
業務用のオーブン付三連ガステーブルと二層シンクです。
これで皆さんが見学やお手伝いにお出掛けの折に畑の作物などを使った手料理を提供できるようになりました。
数日中にガスと水道工事が終わると昼飯は畑で頂ける様になります。
ぜひ見学に一度いらっしゃい!
それから皆様の近況もお知らせください。待っています。』

   

毛利さんへのお便りはEメールでお願いします。

Eメール:mouri_k@able.ocn.jp

来年6月にはみんなでニンニクの収穫に行きませんか?その後は宴会!

臨時の農家居酒屋をオープンします!!

                         広報 新井圭子

投稿者: 食の学校 日時: 2009年12月21日 12:27 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

【会員ニュース】 毛利農園便り VOL3

ニンニクの芽が出てきました。枯葉が季節を感じます。そして、大根の葉っぱの幾何学的な美しさを味わってください。太陽の光の輝きのようです。自然の偉大さを感じます。

 

 

師走も半ばを過ぎました。残すところあとわずかですが、時は進みます。

寒さ厳しき折ですがつつがなくお正月をお迎えください。

毛利民雄拝

 

追記:つつがなくとはつつがむし病から来た言葉とも言われています。

阿賀野川流域でねずみの耳に生息するダニで人間が噛まれると、ひどいことになった風土病だそうです。

つつがなしとは、無病息災で健康に過ごしていますということです。

 

その阿賀野川流域で第二水俣病が発生します。昭和40年に昭和電工の工場から流されたメチル水銀のため発生しました。

阿賀野川の汽水域で植物プランクトンが水銀を取り込み、次に動物プランクトンがそれを食べ、この過程で水銀の濃度は10倍に膨れ上がり、それを貝類や小魚が食べ、その次の魚が食べ、10倍オーダーで水銀の含有量が増えてゆきます。

食物連鎖の果てに人間が魚を食べて人間の身体の中で脂の一番多い60兆の細胞に命令を出している脳の中枢神経に水銀がたまり、活性酸素が脳を破壊してゆきます。

脳のスポンジ化が進み、運動神経やらなにやらすべてやられます。

 

水に溶けない物質は、農薬や抗生物質や添加物もありますがこれらは水銀と同じで排泄されずにそれぞれの身体に堆積し、次の捕食者の身体に移ってゆきます。

ベトナムの枯葉剤のべトちゃんドクちゃんも同じです。ベトナムでは、奇形で生まれた胎児の標本のホルマリン漬けが残されているそうです。手足がない子、単眼童子や三眼童子もいるそうです。日本の産院では奇形はなるべくひそかに処分しているそうです。

被害者のベトナム人だけでなく加害者のアメリカの軍人にもこの影響は出ています。

ベトナムに従軍したアメリカ兵の精子の数が異常に少ないそうです。

 

私が、農業を始めた理由は、安全な無農薬・無肥料の自然農法を行うのも正しい

食物連鎖を求めたいからです。そう考えると野菜や穀物や海草がもっとも汚染の少ない食べ物なのかもしれませんネ。

 

 

毛利さんへのお便りはEメールでお願いします。

Eメール:mouri_k@able.ocn.jp

 

                         広報 新井圭子

投稿者: 食の学校 日時: 2009年12月21日 13:22 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

【事務局からのお知らせ】年末年始休暇のお知らせ

2009年12月22日

12月28日~1月5日の間、年末年始のため業務をお休みさせていただきます。
新年は1月6日より業務を開始いたします。

投稿者: 食の学校 日時: 2009年12月22日 11:06 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

【セミナー・イベント】 今後開催予定のセミナーのご案内

今年も残り少なくなりました。
皆さまお忙しい毎日をお過ごしのことと思います。
これからの食の学校の予定をお知らせ致します。

日 時 会 場 内 容

1月15日(金)
銀座ブロッサム
(中央会館)
◇新春セミナー
「鉄が地球温暖化を防ぐ」
~鉄の力で磯焼けした海が蘇る
     講師:畠山重篤さん(カキ養殖業)
「森は海の恋人」運動から21年。
新しい視点から温暖化問題の解決策を提唱します。

詳細はこちら          
新着情報
2月9日(火)
銀座ブロッサム
(中央会館)
◇定例セミナー
「おだしの底力」
  講師:采野元英さん
  (京・東寺 うね乃(株)代表取締役)
おだしは素材の持ち味を引き出す料理の要。
「より簡単に本ものの味」をつくるには ー

詳細は食の学校事務局までお問い合わせください          
新着情報
3月12日(金)
(新潟県・長岡市)
(参加者20名限定)
◇第34回日帰り産地研修
1500粒の種子から蘇った幻の「亀の翁」の蔵元 久須美酒造(株)を訪ねます。
   * オプション情報(新潟市)
    新潟の蔵元が参集する 「新潟酒の陣」が
    翌日の 13日(土)に開催されます。

詳細は食の学校事務局までお問い合わせください          
新着情報
4月1日(木)
未定 ◇定例セミナー
「雑草からのメッセージ」
  講師:片野 学さん(東海大学農学部教授)
雑草が大地を救い食べものを  育てる!

詳細は食の学校事務局までお問い合わせください          
新着情報
5月
日時未定
(鹿児島県・山川) ◇第35回産地研修
「鹿児島県・山川に伝統的な かつお節づくりをみる」

詳細は食の学校事務局までお問い合わせください          


今年も大変お世話になりました。ご自愛の上、良きお年をお迎え下さい。
来年もどうぞ宜しくお願い致します。
                          食の学校 事務局

投稿者: 食の学校 日時: 2009年12月22日 11:26 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

【会員リレートーク】 015 - コスモ食品(株) 服部真一郎さん

091222-02.gif食の学校のみなさま こんにちは!2009年のトリを努めさせて頂くコスモ食品の服部です。いかにトリにふさわしくないかは、この後の文章が証明してくれると思いますが。ほんとうにすみません。当社は、青森県の鯵ヶ沢町(カレールー生産)と弘前市(たれ・ドレッシング・ジャム)に工場を2ヶ所構えている食品製造メーカーです。基本的なコンセプトは、社長の食べたいものを作る(笑い)、自分たちが食べたいものを作ることです。だから美味しいのは当たり前もちろん添加物は使用しません。いろいろ商品を出しても社員が買わない商品をだしても訴えられなし思いが伝わるわけがない、食の学校のみなさんの商品は食べたいなー・美味しそうだなーと感じるのはそこじゃないかと思います。そんな中で当社が反省し改善しなければならないのが原料1つ1つに対する考え方が甘いところです。有機原料や価値の高い原料に変えて加工品の販売に踏み切れていません。当社の販売ルートや売り先によるところが大きいかも知れませんが、ここは今後の課題です。

当社が誇るカレールーの工場の紹介です。 (ファイルをダウンロード PDF 500kb)

会社の案内は、そこそこに簡単な自己紹介です。来年は寅年の年男の静岡県掛川市生まれの35歳A型です。大学まで長距離をしていて箱根駅伝を目指しましたが走れず今では10kg以上太ってしまいました。3人兄弟(姉2人)の末っ子ということもあり、人の意見に流され続け自分の意見をもたないで今まで楽しく生きてしまいました。要するにわがまま少年(親父)です。
心の師は、ドキンちゃんです。(アンパンマンに登場)ドキンちゃんは、とにかく楽しく暮らしたいというのん気なキャラクターです。こんなのん気に暮らしていけるのも回りに支えてくれる人がいるからですけど(感謝です)高校の陸上部の先生がよく言っていた言葉です。

成功は恩人の力なり 失敗は己のわがままなり  

いい言葉なんですけどね・・・
たまーに思いだして反省の日々です。なにか失敗すれば人のせい、成功したら自分の力につい思ってしまうのん気な男なので・・・
趣味は、料理を作ること・食べることとサッカー観戦です。土日はよく家で料理を作るのですが最近だしをとるのが好きで焼きあご・昆布・かつお節で美味しいだしをとっています。
http://www.odashi.com/odashi/odashi_process.html (うね乃さんだしの取り方参考)
みなさんどこか美味しい店があったら教えてください。


最近の営業活動で面白いことをやっています。企業での販売です。要するに食堂や売店の前に自分の商品を持参し販売するやり方、(つり銭も必要)特に生命保険会社での販売は、試食販売をしながら地道に販売するのですが、美味しいと分れば、部署部署で話題となりあっと言う間の人だかりになります。
だいたい11:00~13:30なのですが、一番多い売上で20万です。短時間でこれだけの売上はすごいですよね。(カレールー1個300円ですよ)女性のパワーはすごいです。
やり方は、売上の数%を企業側に支払い、後は現金収入という形が多いです。だいたい10%ですけど・・・。
それでもクチコミと定期的に販売して顔馴染みになるという楽しさは、たまらないですよ。
やってみたいという方は、紹介できますのでご連絡ください。

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先日 明治安田生命様で販売風景です。(17万販売しました)
当社のカレーを買って頂いた方に村上さんのじゃがいもをプレゼントという裏技も使いました。
北あかりとレッドムーンを2個ずついれて買って頂いたお客様にプレゼントしました。とても大好評でした。村上さんありがとうございました。また利用させてもらいます。

では、今年一年たいへんお世話になりました。来年もみなさんお体に気をつけて世界中のみんながドキンちゃんのように楽しく過ごせたらと日々願っています。
PS:まとまらない話で申し訳ございません。


次は、いつもお世話になっている(株)平瀬フーズ社長、平瀬 力さんにお願いします。


■ コスモ食品(株)さんのホームページはこちら

投稿者: 食の学校 日時: 2009年12月22日 12:51 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

【スタッフブログ】 私の好きなブログ

年末発行予定の会報誌の校了! バンザイ! 
もうすぐ皆さまのお手元に届く予定です。
塩川代表も私も眼精疲労・・・(でも代表の方がいつも元気!!)
文字が、目を瞑ってもチラチラと離れません。
正直、年を重ねるにつれて編集作業は疲れます。
そんな時、ちょっと一休み。コーヒータイムです。
私のお薦めブログをご紹介します。
いずれも“食”がキーワード。
思わずクスっと笑ったり、なるほど!と感心することの多いブログです。


◆ ばーさんがじーさんに作る食卓   岡西克明さん・松子さん
          
おふたりのブログを知ったのは「クロワッサン」という雑誌です。
とにかく、お料理の写真と食卓のしつらいが素敵。使われている食器のセンスも抜群!
「やはり料理はセンスだ!!」
とても70歳過ぎのご夫婦のブログとは信じられません(ごめんなさい!!)
そして何よりも住んでいらっしゃるロケーション(文章から京都郊外みたい?)の素晴らしさ。
自然いっぱい。農産物盛りだくさん。お友達たくさんの生活なのです。
文章もウイットに富んでいて、どこか“おきゃん”な感じ。
「うん?何々?おくさん(ブログ上では「ばーさん」(cincoさん))は東京・深川の生まれ!」 やはり私と同じ“下町の血”(?)を感じたのは気のせいではなかった!
私も歳をとったら、こんな生活をしてみたい。
「ふたりのようなじーさん、ばーさんになりたい!」という人が急増しているとか。
「誰でも来る道ですから、まあ、そうあわてないで・・・」とは、おふたりからのお返事です。


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    ↑ 本も出ています!


◆ 祖母ログ

なんと80歳過ぎのおばあちゃんのブログです!
お料理担当はおばあちゃん。文はお嫁さん。写真は孫娘。女3代ブログ。
残念ながら今年の2月でブログはお休みとなりました。
永島ヒデさん。群馬県在住。60歳で車の免許を取り、つい最近まで高速を走っていたとか。生きがいはお料理。好きな色は赤と黒。赤い服が白髪にとても良くお似合いのとって~も素敵なおばあちゃんです。遠く離れた孫や親戚、友人などに、手づくりのお惣菜を送ることが日々の楽しみ。そんなヒデさんのパワフルぶりは、まだブログで見ることができます。
どうぞご覧下さい。

091222-04.jpg
    ↑ 本も出ています!
 
ヒデさんとCINCOさん。

おふたりに共通しているのは、お料理が大好きで、つくったものを家族やお友達に食べてもらうことが楽しみであるということ。
“食”の大切さを知っている女性ということです。
そして、あたりまえの毎日を美しくつつましく生きていること。
今の世の中、ひとつの姿勢を保つことのむずかしさをつくづく感じていますがお二人の暮らしぶりをブログや本の中で拝見させていただき、その時々を丁寧に、極め細やかに暮らすことの大切さ。
そして生活そのものを楽しむ姿勢を教えていただいたように思います。
私も頑張ろう・・・!!
来年も宜しくお願いいたします。

                        広報担当 新井圭子

投稿者: 食の学校 日時: 2009年12月22日 15:13 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)

【食コラム】 「おいしい」の向うにあるもの

2009年12月25日

塩川恭子の食コラム
人生最後の食事は何を食べたいか――。何年か前、「最後の晩餐」というテレビ番組が話題になったときである。仲間内の集まりでもこの話になり、「じゃあ、みなでそれぞれ表明しよう」ということになった。自他共に食への一家言を持つ面々、ことは「晩餐」である。「天然もののフグチリ」「いや赤牛のヒレステーキは旨いそうだ」「やっぱり極上ネタの寿司でしょう」ひとしきりさも有りなんというメニューが出揃った頃、誰かがボソッと言った。

「おふくろの味噌汁。麦味噌でタマネギの具入り」。一瞬、沈黙。フーッと不思議な空気が流れた。

「修正!横丁の肉屋の揚げたてコロッケ」「洋食屋のオムライス、ケチャップがけ」「甘っ辛く仕上げた金目の煮付け」「〆はぶ厚いチャーシュー入りラーメン」にわかに威勢のいいテンポで次々訂正が入る。「炊きたてのご飯。ほぐした豆腐とおかかのせてお気に入りの醤油を数滴」そう続けたのは私。

「それって、猫マンマじゃない?」はい。このうえなく幸せな猫でありたいデス。
こうして最後の晩餐表明は幕をとじた。


「味覚」とは「味を覚える」と書く。

「味」は記憶そのものである。

「おいしい、まずい」は食べものを表現、評価する代表的な言葉だ。だが、万国、万人の共通語であるこの「おいしい、まずい」ほど存外不確かなものはないと思う。たったひとつの食べものでも、思い描く味の記憶は百人百様。どこかの国の宰相さまが言った如く、人生いろいろ、感性それぞれ。

味の記憶は人が、どの時代どこでどう生きてきたのかでおおかた決まる。国、風土、地域、家庭環境。そして、大きく左右するのは食べなれた味かどうかだ。誰でも慣れ親しんだものはおいしいと感じる。すぐ受け入れられる脳の訓練ができているのだそうだ。では、好き嫌いは?たいがいは最初の不幸な出会いによる。過去に感じた「嫌い」という記憶の拒否反応が真っ先に作動してしまうらしい。

味を覚えるには学習訓練が要る。子供の嫌いなもの、香りの強い野菜、香辛料、ネバネバ系、酸っぱいもの。これらは総じて家庭環境によるところが大きい。「うちの子供は嫌いだから」と食卓に登場しない食べものやメニューは、えてして母親が嫌いなものが多い。かくて学習機会がないまま、食べず嫌いの大人になり、「嫌い」の伝承が続いていくことになるのだろう。

日本人の味覚に対する感性は抜きん出ているといわれている。味を表現する豊富な語彙は多彩な日本料理に由来していて、絵画的な繊細さをも持つと称されてきた。
相変わらず盛況なグルメ番組のレポーターさん達は、「ジューシー、柔らかーい、甘―い」が三大用語だ。
ある意味で、今の日本の味の好みを的確に表しているかも知れない。

  
昔の話になるが、ワインの仕入れに便乗して何度かイタリアを廻った。蔵元では度々、ワインのテイスティングとレクチャーが催される。多様な品種で次々用意されたワインの味はその後の学習が続かなかったせいか、ほとんど覚えていない。記憶にあるのは彼らのワインの表現力である。

「黄金色に光る麦の穂」「夕日に透かした赤いバラの花びらの色」「枯れた牧草にフェンネルの移り香」。通訳の作詞?とも思えるほど、絵画的であった。イタリアの強烈な太陽と市場に積まれたカラフルな果物や野菜、ハーブ。なだらかに続く若緑の丘陵。グラス一杯のワインからよみがえる。

「おいしい」は奥が深い。一粒の大豆から、畑、育てる人、大地、水、空気、手元に届くまでの多くの人の手のぬくもりと感謝の想いを感じることができるだろうか。

「おいしい」は「ありがとう」でもある。間もなくお正月。ごちそうのなかに心からの「おいしい」を幾つ探せますか。

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投稿者: 食の学校 日時: 2009年12月25日 10:00 | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)